九州鍼の会 第8回月例会報告

2017年11月18日、九州鍼の会月例会を開催しました。

1.[原典講読]『素問』上古天真論第一(前半)

本日は、『甲乙経』でなく、『素問』の冒頭の部分となります。序文については、また後日の講にて行います。本講では、王冰注を含む形で講読し、同時に主要な版本と『内経』を読むために必要な注解書の紹介をしました。次回は、『甲乙経』第一・五藏六府陰陽表裏第三の講義となります。『霊枢』本輸篇と『素問』五蔵別論を通読しておくと予習になると思います。

2.[経絡治療基礎]

九州鍼の会独自の基礎実技習得確認表を作りました。今後、見習得の手技があれば、すぐにわかるようになります。鍼法、灸法、穴法、脈法で見習得の所は練習しておきましょう。

 

短期集中講座の趣旨

[本講座の趣旨]
2000年以降、鍼灸教育機関の増加にともない、鍼灸を志す学生の数も、鍼灸師の数も飛躍的に増加する傾向にあります。しかし、初学者であれ、ある程度臨床経験を積んだ鍼灸師であれ、学校や大学の通常のカリキュラムをこなしただけでは、鍼灸について何をどのように学べばよいのか、どのように治療をすれば臨床らしくなるのか、いったい何が本当の伝統鍼灸や伝統医学であるのか、ということついて、全く知ることができないのではないのでしょうか。
本講座は、日本鍼灸研究会(代表 篠原孝市)が、1988年以来、毎年開催している初学者のための“基礎講座”であり、古典的鍼灸の技術・理論、および古典文献の基本的読解法の修得を目的としています。
本講座で学ぶ内容は正統的な伝承を経た経絡治療であり、これに基づく施術の技術は、主に撚鍼法を主体とした接触鍼、散鍼、そして痕の残らない点灸や知熱灸、古典を土台とする脈状診を駆使した脈診である人迎気口診と六部定位診が中心となります。講義においては臨床で重要な五蔵論、外邪論、選経選穴論や病證論、そして知っておかなくてはならない文献学の概要、ならびに中国と日本の研究法から新たに起こした古典の読解法などについて学ぶことになります。