九州鍼の会 第18回月例会

2018年9月16日(日)は、九州鍼の会第18回月例会でした。今回の内容は、以下となります。

    1. [原典講読]『黄帝内経素問』講読(5)四気調神大論(1)
    2. [臨床文献講読]『鍼灸臨床講義』講読(3)頭痛(頭痛の分類・頭痛・偏頭痛・頭痛の標治法)
    3. [経絡治療基礎]…脈診から本治法までの流れ(脈状把握の順序)
    4. [文献紹介]『医道の日本』2018年9月号連載「臨床に活かす古典」、『鍼の会雑誌』

今回は、一年ぶり程になりまずが、『素問』の講読です。次回まで四気調神大論になります。上古天真論と同じく、季節と調和した無理のない生活が養生に繋がるということが趣旨となります。唐代の王冰以前の『素問』では第九篇に収録されていました。王冰注では二十四節気とその気候の変化が詳細に記載されていますが、それほど詳細な三ヶ月ごとの四季の区分しか為されていません。次回は秋、冬と後半の内容となります。

井上恵理の『鍼灸臨床講義』では、頭痛の分類と標治法となります。最初に真頭痛と厥頭痛の話がありますが、これは『難経』六十難によるものと思われます。『医方大成論』の講義では、明代医書からの真中風と類中風の分類が上げられていましたが、今回は書名を伏せての『難経』の活用でした。真頭痛は危険な状態ですが、厥頭痛は外邪性のもの、内傷性のものが分けられ、さらに三陰三陽で分類されています。偏頭痛は当時、外国人に多いと井上恵理は講義しています。現在はそうとも言えない気がします。

今回は「臨床に活かす古典」の紹介を6月から9月にわたる4ヶ月分の紹介をいたしました。

次回の九州鍼の会は、10月20日(日)午前となります。

短期集中基礎講座の趣旨

[本講座の趣旨]
2000年以降、鍼灸教育機関の増加にともない、鍼灸を志す学生の数も、鍼灸師の数も飛躍的に増加する傾向にあります。しかし、初学者であれ、ある程度臨床経験を積んだ鍼灸師であれ、学校や大学の通常のカリキュラムをこなしただけでは、鍼灸について何をどのように学べばよいのか、どのように治療をすれば臨床らしくなるのか、いったい何が本当の伝統鍼灸や伝統医学であるのか、ということついて、全く知ることができないのではないのでしょうか。
本講座は、日本鍼灸研究会(代表 篠原孝市)が、1988年以来、毎年開催している初学者のための“基礎講座”であり、古典的鍼灸の技術・理論、および古典文献の基本的読解法の修得を目的としています。
本講座で学ぶ内容は正統的な伝承を経た経絡治療であり、これに基づく施術の技術は、主に撚鍼法を主体とした接触鍼、散鍼、そして痕の残らない点灸や知熱灸、古典を土台とする脈状診を駆使した脈診である人迎気口診と六部定位診が中心となります。講義においては臨床で重要な五蔵論、外邪論、選経選穴論や病證論、そして知っておかなくてはならない文献学の概要、ならびに中国と日本の研究法から新たに起こした古典の読解法などについて学ぶことになります。