九州鍼の会 第11回月例会

2018年1月20日(日)、九州鍼の会第11回月例会を行いました。今回の内容は、以下となります。

    1. [病證学研究]『格致餘論』書誌と版本
    2. [病證学研究]『格致餘論』朱丹溪序、一 飮食色欲箴序、二 飮食箴
    3. [経絡治療基礎]…実技習得評価簿を見ながら、脈診と散鍼の基礎練習、臨床デモ(今回は虚労寒湿の疲労感)

『格致餘論』の注解書は下記のリンクにある様にWEBでも公開されていますので、九州鍼の会会員は、自習や復習に使ってください。

『格致餘論鈔』撰者不詳。寛永13年(1636)および同21年(1644)敦賀屋久兵衛刊。
『格致餘論疏証』八巻 広田玄伯撰。延宝7年(1679)序、西村市郎右衛門刊。
『格致餘論諺解』七巻 岡本一抱撰。元禄9年(1696)序、西村市郎右衛門刊。

 来月で九州鍼の会も12ヶ月目となります。参加者の皆さんに支えられての1年となりました。短期間にしては『素問』『甲乙経』『医方大成論』『格致餘論』と様々な医学書を読むこととなりましたが、2018年度もこれらの医書を少しずつ読んでいくこととなります。病證学に用いる医方書としては、東京鍼の会、関西鍼の会で講読している『医学正伝』『医学入門』『万病回春』『医方考』など明代後期の医方書から江戸時代に流行したもの厳選して講読する予定です。

 医古文や脈状診(人迎気口診)を基礎的に勉強したい方は4月から開講する日本鍼灸研究会基礎講座東京講座京都講座)を強くおすすめします。

短期集中基礎講座の趣旨

[本講座の趣旨]
2000年以降、鍼灸教育機関の増加にともない、鍼灸を志す学生の数も、鍼灸師の数も飛躍的に増加する傾向にあります。しかし、初学者であれ、ある程度臨床経験を積んだ鍼灸師であれ、学校や大学の通常のカリキュラムをこなしただけでは、鍼灸について何をどのように学べばよいのか、どのように治療をすれば臨床らしくなるのか、いったい何が本当の伝統鍼灸や伝統医学であるのか、ということついて、全く知ることができないのではないのでしょうか。
本講座は、日本鍼灸研究会(代表 篠原孝市)が、1988年以来、毎年開催している初学者のための“基礎講座”であり、古典的鍼灸の技術・理論、および古典文献の基本的読解法の修得を目的としています。
本講座で学ぶ内容は正統的な伝承を経た経絡治療であり、これに基づく施術の技術は、主に撚鍼法を主体とした接触鍼、散鍼、そして痕の残らない点灸や知熱灸、古典を土台とする脈状診を駆使した脈診である人迎気口診と六部定位診が中心となります。講義においては臨床で重要な五蔵論、外邪論、選経選穴論や病證論、そして知っておかなくてはならない文献学の概要、ならびに中国と日本の研究法から新たに起こした古典の読解法などについて学ぶことになります。